フランコ君の目安箱

主に学校教育について、江戸時代の”目安箱”のように、フランコ君なりの意見や主張を投稿します。皆さんの考える際の”目安”にもなればと思っています。

ようこそ澤村投手。ロッテファンとして思うこと。

どうも、フランコ君です。

今日は、はじめて「プロ野球」に関する記事を書いてみたいなと思っています。

ブログを開設して約1か月半になりますが、これまでこのブログでは、私の関心事である「教育」「学校教育」をテーマとした内容を投稿してきました。

そして現在は、『特集』と題して、これからの日本の学校教育のあり方について真剣に考察する企画を、連載で行っているところです。

それは置いておいて、本題に戻ります。今回のロッテ、巨人間での交換トレードの件、書きたいことは山ほどあるのですが、もう読めないくらい長くなることは目に見えるので、私なりの感想や推測をメインにここに書いていきたいと思います。

ちなみに、以下、選手名に関しては、"ただの一ファンの視点"を強調する意味で、あえて呼び捨て(敬称略)で書くことにさせていただきます。

 

デビュー戦の衝撃

 

「巨人・澤村とロッテ・香月の交換トレードが成立」

たしか7日の昼ごろにこの一報が発表され、澤村は翌8日に入団会見、その後早速1軍に登録をされ、その日に新たな本拠地となるzozoマリンのマウンドに上がることになりました。

ロッテが逆転した直後の6回表、難しい場面でのデビュー登板をむしろ意気に感じたのか、わずか11球で3者連続三振に仕留める圧巻の投球。巨人の守護神を務めた全盛期を思い起こさせる剛速球で、千葉のファンの心を鷲掴みにしました。最後の打者ビヤヌエバから三振を奪うと雄叫びをあげるほど、気合十分のデビュー戦は勝利に大きく貢献し、初日からお立ち台にも上ったのです。

私は澤村の投球を久しぶりに見たのですが、技術的な問題や年齢による衰えは評判どおりほとんど感じられず、ポテンシャルを発揮すればこれくらいできて当然、というようなボールを投げていましたね。またあのように、気迫を前面に出して打者に向かっていく彼の真骨頂を一度でも目の当たりにできただけでも、他の選手に波及効果はあったでしょう。巨人での不調はやはり精神的な課題にあったのだとするならば、環境を変えて復活する可能性に賭けたロッテ球団の判断は正しいと考えられます。そもそもトレードも含めて選手の補強というのは、どれだけ考えても結果は未知数なもので、しかし今回に関して言うと、現段階におけるこのトレードの意図・意義というものは大いに評価されるべきである、と私は思うわけです。(そのうえで、結果が出るかどうかはまた別の問題になってきます。)

ところで、zozoマリンには特有の強い風が吹くことは有名で、多くの選手はこれに苦しみます。一方、ロッテでは二木や種市がそうであるように、コントロールすることができればかなり落差の大きいフォークボールを投じることもできます。150キロ超の速球とスプリットを操る澤村と、マリンの風との相性はどうだろうかと、ロッテファンの心配の多くはそこにあったことでしょう。それが昨日は吉と出たわけです。

ここ数年、”巨人・澤村”はコントロールに苦しんで四球を連発する姿が目立ちました。しかしマリンでは逆に、コントロールしようとすればするほどおかしくなってしまうようなところがあるのです。ある意味で、開き直って思いきり腕を振らなくてはいけない、そういう環境になってしまったので、それが彼の一番の持ち味を引き出したと言えるでしょう。昨日のように、150キロ近いスプリットが真ん中より低めに決まるとそうそう打てないと、打者は諦めざるをえないですね。

まだ1試合しか投げていないので、正直なところ、どれだけやれるのかは誰にもわかりません。しかし、この「衝撃」はすでに他球団に”ロッテ・澤村”を印象づけ、プレッシャーを与えたに違いありません。

 

率直な感想

 

最近では岡、石崎の例があるように、ロッテ球団はトレードというものに対しては決して消極的ではないものの、やはりまずは「驚き」の気持ちが大きかったですね。何しろ、澤村はドラフト1位で入団し、新人王や最多セーブといったタイトルをとってきた、いわば”大物ですから、実績や実力などを鑑みると、失礼ながら香月とは比較することすら困難だと言ってよいでしょう。彼らの年俸の差もそれを物語っています。(香月にも当然ながら、実力や実績がないわけではありませんし、そう言いたいわけではまったくありません。)

香月については、主軸を打つ選手に成長してほしいという首脳陣からの期待を背負っていたことは明白でした。多少伸び悩んでいるように思われたものの、着実に力をつけ、今シーズンは2軍で結果を残していましたね。交換要員が香月であったことも、もう少しで1軍でも活躍できるところまで育ててきた選手を放出してまでも今、澤村の力を必要としたととらえて誤りではないはずです。ただし、ロッテは将来有望な左打者を何人も抱えていることはよく知られているでしょうし、それも間違いなくこのトレードを成立させた要因です。現在1軍で活躍している安田や和田を筆頭に、平沢、藤原、高部、福田光といった、香月よりも若い左打ちの選手だけでもすぐにこれだけの名前があがるわけです。将来的にクリーンアップを狙うようなパワーヒッターという点では安田以外にはいないのかもしれませんが、年々激化する競争のなかにあって1軍に定着できなかったのが痛かったですね。明るいキャラクターでもあったので、トレードには「悲しい」「残念だ」という思いですが、名将・原監督、そして同じ左の強打者・阿部2軍監督が指揮する新天地で、もう「悔いがある」(香月のコメントより)と言わないような飛躍を見せてほしいですね。

そして澤村に関しては、ロッテにとって、”棚からぼたもち”のようにめぐってきた優勝のチャンスをモノにするための「ラストピース」くらいの気持ちだろうと思います。ここにきて唐川、ハーマン、益田という勝利の方程式が確立されてきたものの、彼らの負担軽減は急務であり、また種市や西野らが離脱している先発ローテーションももう一歩、しかしながら投手陣は若い選手が多く安定しているとは言い難い状況にあります。澤村は、即戦力として、そんなロッテ投手陣に刺激を与える存在に十分なりうるという、首脳陣の期待や確信があったのでしょう。いくらなんでもここまで伸び伸びと投げるとは思っていなかったでしょうが。そしてそこで澤村が、野手における鳥谷のように、初心に帰って若手に負けじと泥にまみれる姿を見せれば、この若いチームを一気に押し上げることができる、という可能性も感じられます。

さらに、現在ロッテで試合に出ているほぼ全員が、投手・野手とも「優勝未経験者」です。いわば”強いチーム”としての経験値が乏しいのが、素人目に見てもわかる弱点であり、そこを補強する意味合いも大きいはずです。「優勝、そして日本一の経験者、さらには侍ジャパンの経験者で、速球に威力があって、まだまだ力が有り余っているユーティリティ投手」、そんなピンポイントでチーム事情に合致する彼が早くも私たちに与える安心感と信頼感から、やはり期待せずにはいられません。

そして何よりも、ロッテ球団の優勝に対する執念を見る思いがして、ファンとしては、香月という有望株を失ったものの、うれしい気持ちが大きいですね。フロント・首脳陣の今季にかける本気度というのを選手たち、さらには球界全体にまで高らかに表明するような、そんな狙いがあったでしょう。先日のソフトバンク3連戦では、ローテーションを組み替えてまでエース格の石川歩、美馬をぶつけて見事に3連勝しました。こういったフロント・首脳陣の果敢な行動が、選手たちの結束をいっそう強固にしてくれると思いますね。

 

原監督の親心

 

澤村は”巨人愛”を強調していたので、正直、巨人で引退までやるものと思っていました。これに関しては澤村自身も勇気のいる決断だったと思いますし、巨人とはあまり対戦しないパ・リーグ球団だったために了承したのかなと推測します。またロッテには、移籍組でもある大学の先輩・美馬がいること、球界屈指の吉井ピッチングコーチがいることなども、このトレードにおいてプラス要素であったはずです。そんなロッテとのトレードという点からしても、原、阿部両監督は、巨人から出ても心置きなく野球ができそうだと澤村自身が思えるだろうか、という側面にも配慮したトレードにしてあげた、とも読みとれるでしょう。

両軍の思いがあってね。澤村は私にとっても非常に思い出深い、素晴らしい選手でした。求められたというところが、彼にとって素晴らしいこと。澤村は多分、今まで自分の教え子という立場の中で、一番話した人かもしれないね。笑ったり、時には涙を流したりね。思い出はありますよ。ロッテという球団に行って、飛躍することを願います。(スポーツ報知の記事より引用)

これが、今回のトレードについての原監督のコメントです。このコメントを拝する限りでは、ロッテ側からのアプローチだったと思われます。実際のところ、高年俸でもある澤村は、今シーズン終了後に戦力外通告をされる対象選手にもなりえたはずであり、巨人側としてはそこでフリーでどこかの球団に移られるよりは、まだやれる間に若手の有望株とトレードをしたい、という思惑もあったはずで、そこも合致したのでしょう。「全権監督」と言われている原監督ですから、澤村に接近してくる他球団と、そして自軍のチーム事情等を考慮したうえで、様々な計算のなかでこのトレードとその対応をされたことと思われます。

 

以上に書いてきたことはあくまで、一ファンの推察に過ぎませんが、それだけでブログが書けてしまうようなトレードというのも珍しいでしょう。

また、原監督が澤村に「俺は味方だ」と直接電話で激励をしたこともニュースになっていましたが、これも澤村を気持ちよく送り出すための、原監督らしい配慮ある行動だったと思われます。そして移籍先の井口監督も、澤村はまだまだ上で投げれること、優勝のために澤村が必要であることを明確に強調する、とてもよいコメントをされたと思います。これらの「両軍の思い」がすべて、デビュー戦でのピッチングに表れたのでしょうし、もし澤村の活躍でロッテが優勝してしまうようなことがあれば、球史に残るトレードになるかもしれません。

 

まとめ的な話(余談)

 

ここ何日かの間に、ブログ開設時から考えていた、教育以外の「趣味」に関する記事もそろそろ書いてみようかなと思い始めていました。しかし、『特集』という(私のなかでは重要でかつ壮大な)企画を書き始めてしまったので、この『特集』の連載を終えてから、私のクローゼットたる「UNIQLO」についていくつか書いていこうかなと構想していました。そこで飛び込んできたのが、このたびの「交換トレード」のニュースでありました。

いずれは大好きな「プロ野球」のことも書いてはみたかったので、”この話は今を逃してはもうできないだろう”ということで、予定よりも前倒しで、また予定していたUNIQLOの話題ではないものの、ひとまずここでこのトレードの話を一本やってみよう、といった具合で、この記事を書くに至りました。

今まで「学校教育」について何本か投稿してきたときには、あえて学術用語を使ったり、固い表現や小難しい話題に挑戦したりしましたが、「趣味」について書かせてもらう際には、ラフでフランクな言葉遣いにし、今後も書き分けていければなと思います。

今回は思いつくまま、緩い文章でブログを書いてしまったので、なんだかうまくまとめられなかったのですが、たまにはこのような形で、趣味の話をダラダラと書いてみるのもまた楽しいですね。

 

次回からはまた数回、『特集』の続きをしっかりと書いていきます。ご興味のある方は、ぜひ読んでいただきたいですね。

 

それでは。